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イベント報告
 あきる野9条の会


2008.4.7〜11&13. 「第五福竜丸展」「第五福竜丸のお話とピアノ演奏の集い」  チラシ 


◆あきる野原水協は、7日から11日まであきる野市役所ロビーで(財)第五福竜丸平和協会の協力を得て「第五福竜丸展」を開催しました。パネル36枚と死の灰(レプリカ)やガイガーカウンター、そして当時の航海日誌(写し)などを展示、5日間で180名が鑑賞しました。(写真左上)
13日には同じくあきる野市役所ロビーにおいて「第五福竜丸のお話とピアノ演奏の集い」を開催しました。地元ピアニストの山下千尋さんがショパンのノクターンやジョンレノンのイマジンなどを演奏、(財)第五福竜丸平和協会事務局長の安田和也さんが「第五福竜丸・保存の呼びかけ40年―原水爆のない世界へ航海はつづく」と題してお話し、第五福竜丸を守った人々の平和への願いを次の世代につないでいくよう訴えられました。集いには39名が参加しました。(写真左中)
◆第五福竜丸の帰還により水爆ブラボーの実験(写真下)とそれによる被爆が明らかになりました。この水爆実験では856隻の漁船が被災したことや直後のソ連の核実験の放射能雨など、現実的な被害が膨大であったこともあって原水爆禁止の運動がたかまり、3000万人の署名が集まりました。ビキニ環礁で被爆した第五福竜丸の無線長・久保山愛吉さんは米軍に察知されないよう被爆についての打電はせずに、船はまっすぐ焼津を目指しました。当直日誌には「厳重な警戒をもって岐路につく」と記載されてました。久保山さんは「原水爆の被害は私を最後にしてほしい」という言葉を残して半年後になくなりました。


2008.3.8 九条の会講演会 小田 実さんの志を受けついで チラシ
 

昨年7月に亡くなった九条の会呼びかけ人・小田実さんの志を受けつごうと呼びかけ人の7人が講演しました。出席できなかった梅原猛さんは「改正論者の多くは、日本を十九世紀の国家主義思想に戻そうとするものです。私は一生憲法改正の動きに反対を続けていこうと思っています」とメッセージを寄せました。
大江健三郎さんは、「
HIROSHIMA」を題材に小説家としての小田さんを語り、鶴見俊輔さんは「批判的常識哲学だ」と評しました。加藤周一さんは「何が出来るか全力をあげた人で、最後は戦争反対の九条の会に行き着いた」と述べ、小田夫人の玄順恵・ヒョン・スンヘさん(写真上)は「九条の会の人々の熱い友情に支えられた」と挨拶しました。チェロとピアノの演奏(写真左下)のあと、90歳の三木睦子さんは、凛とした姿勢で「九条が本当に戦後の日本にふさわしい。謙虚で平和で楽しい日本にしてほしい」と語りました。 井上ひさしさんは「良心的軍事拒否国家」という小田さんの考えを紹介、「すばらしい憲法を国際関係に生かすこと」を提起。奥平康弘さんは小田さんとのエピソードを語りました。澤地久枝さん(写真左上)は、「日本に市民という言葉を定着させたのは小田さん」と足跡を評価。「自公民の新憲法制定議員同盟が出来たが、九条の会と対抗するなら議員をおやめになったほうがいい」「知恵を出し合って九条の会を広げましょう」と結びました。
その日行なった呼びかけ人の会議で「小田さんは亡くなっても、私たちとともにいる」との三木さんの発言を受け止め、今後も九名の氏名、ポスターなどは変えないことを確認したと報告がありました。


2008.2.3 映画『オレの心は負けてない」  チラシ 映画のHP
会場 講演する川田さんあきる野市ふれあいセンターホールで在日コリアンの元「慰安婦」を描いたドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」の上映会が行なわれ、雪が降りしきる中、110人を越える方々が鑑賞した。映画は、宋神道の存在が明らかになるところから始まり、「在日の慰安婦裁判を支える会」の結成(1993年)と同年4月、日本政府に対し「謝罪文の交付」と「国会での公式謝罪」を求めて提訴し、宋さんと「支える会」が共に泣き、笑い、歯ぎしりしながら裁判をたたかう過程と裁判を通して、宋さんが歩んだ被害回復の過程を描き出す。20033月に最高裁で上告を棄却され、敗訴が確定したとき宋さんが言う。「裁判に負けても、オレの心は負けてない」。「慰安婦問題」を「人」の視点からアプローチすることの大切さを訴える作品である。過去の深い傷を持ちながら、快活に生きる宋さんの顔と言葉がなんともいえない。「まるで『寅さん』のような人だ」との感想も聞かれた。上映に先立って、宋さんを見出し「支える会」として共に歩んだ作家の川田文子さんが講演した(写真)。

2008.2.2 横田基地問題を考えるシンポジュウム チラシ 呼びかけ
司会とシンポジスト
いっぱいになった会場
「横田基地問題を考えるシンポジュウム実行委員会」が22日羽村コミュニティーセンターで開催したシンポジュウムに230人が参加した。
開会挨拶で瀬沼辰正さんは「このシンポジュウムを憲法九条を活かす第一歩に」と訴えた。高橋美枝子実行委員を進行役に4人のパネリストが発言、松山清さん(前福生市議)は、米軍再編に対して周辺の瑞穂、武蔵村山、昭島が賛成、福生は住民と議会の意見を聞いて判断する、羽村、立川は白紙となっている。防衛費、基地交付金、再編交付金は年間52億円(07年度)。福生市の意見募集で米軍再編反対の意見が多数を占めていると報告した。松村友昭さん(都議)は、石原都知事は横田基地をオリンピックに利用しょうとするなど軍民共用化を推進しているが、基地使用を永続化することになると指摘。盛岡暉道さん(横田基地公害訴訟団弁護士)は、飛行回数の詳細なデーターを示し、1日平均の飛行回数は15年前に比べて半減し、深夜早朝の飛行も激減した。一方で基地機能が強化されている。被害者の立場からの運動であったが、横田基地がアフガンやイラクの人々に苦しみを与えていることにも関心を寄せて行きたいと語った。小泉親司さん(日本共産党基地対策委員長)は、首都に広大な米軍の基地があることの異常を指摘し、さらに日米で共同司令部を設置など、横田基地での米軍再編が日本に広大な地域での軍事分担を押し付け、アメリカのためのミサイル防衛の中心となるものだと批判した。
キャンプ座間の基地強化に反対する座間市連絡協議会理事・座間市議の中澤邦雄さんは「縮小の予定が強化されることになって市ぐるみで反対している。先日の集会は武田信玄が小田原攻めをした軍勢3万人に次ぐ1万3千人の参加者の隊列ができた。相模原市岩国市など基地強化に反対する仲間と力を合わせてたたかいます」と特別報告。
閉会の挨拶で長田紀禰子実行委員は「発言を聞いて、日本がアメリカと一緒に戦争司令部をつくるというのは憲法に反するものと改めて確認しました。取り組みをさらに進め横や基地問題の組織をつくって行きたい」と訴えた。