イベント報告

あきる野9条の会
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07.12.8 学習会「五日市憲法を学ぶ」

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あきる野9条の会(代表瀬沼辰正)は12月8日、あきる野市五日市地域交流センターで学習会・「あきる野の宝『五日市憲法を』学ぶ」を開催、参加者は会場定席の72名を大きく上回る90名が参加しました。この学習会はあきる野市教育委員会が後援しました。

オープニングは、あじさいの会による群読が行われ、日本国憲法前文、9条、25条、99条などが読み上げられました。

大きな拍手で登壇した江井秀雄氏(元東経大講師、民衆思想史研究所代表)は「五日市憲法を学ぶ」と題して約2時間の講義を行い参加者の質問にも答えました。江井氏は1881年に国民の権利をうたいあげた五日市憲法草案を書いた千葉卓三郎のドラマチックな人生を詳しく話すとともに、当時の多摩地区における自由民権運動や五日市における学芸講談会と草案の条文を解説し、植木枝盛などの私擬憲法草案とともにこの草案は、現憲法の国民の権利条項とも繋がっていると解明しました。また、1968年に草案を発見することになる旧深沢家の土蔵に入ったときの様子、膨大な古文書の整理と草案を特定するまでなど、関わった当人だからこそ語れる内容を話し、参加者に深い感銘を与えました。

参加者は「このあきる野市で、江戸時代が終わってまもなくの時代に、集会禁止令が出ているにもかかわらず20代の若者が集まって憲法を作ろうと学びあったことはすごいと思いました」「120年以上も前に国民の権利が語られ、草案に書かれたこと、そして今の憲法に生かされていることに驚きました」「明治政府に弾圧され壊滅させられた自由民権運動に興味をもった」「草案を作ったのも、発見して世に送り出したのも学生の力によるものと知り、若いパワーをもらった思いでした」「自分たちの町の先輩に誇りを持ちました」などと話していました。